極める!PHPインストールガイド Linux編
極める!PHPの第1章「WindowsでPHPを使おう!」の補足としてLinuxでのインストール方法を紹介します。ディストリビューションごとのパッケージをインストールする方法もありますが、今回はソースからのインストールを紹介します。
Linux環境へのインストール
インストールの準備
PHPをインストールして動かすためには、いくつか必要なものがあります。http://www.php.net/manual/ja/install.unix.phpによると、まずはソースからコンパイルするためにC言語のコンパイラが必要になります。おそらくgccを使用することになるでしょう。次に、flex、 bisonといったソフトウェアが必要になります。あとはWebサーバーと、使用するモジュールで必要なソフトウェアです。最低限configureから makeまでができる環境が整っていて、Apacheがインストールされていれば問題はないでしょう。
ソースの入手
では、PHPのインストールを行ってみましょう。最後にmake installを行うまではroot権限で行う必要はなく、一般ユーザーで行った方がよいでしょう。PHPをインストールするには、当然ソースコードがなければ始まりませんので、まずはソースコードをhttp://www.php.net/downloads.phpからダウンロードして展開しましょう。今のところ(2005年6月時点)では4.3.11がバージョン4系列の最新版ですが、マルチバイトのモジュールにバグがあるので、パッチを当てなければなりません。http://www.voltex.jp/patches/mbstring-jpr-25298-20050414.patch.diff.gzに公開されているパッチを当てましょう
wget http://jp2.php.net/get/php-4.3.11.tar.gz/from/this/mirror
tar xvzf php-4.3.11.tar.gz
cd php-4.3.11
wget http://www.voltex.jp/patches/mbstring-jpr-25298-20050414.patch.diff.gz
gunzip mbstring-jpr-25298-20050414.patch.diff.gz
patch -p0 < mbstring-jpr-25298-20050414.patch.diff
これで、ソースの準備が整いました。なお、最新の安定版はhhttp://www.php.net/downloads.phpからダウンロードすることができますが、旧バージョンはhttp://www.php.net/releases.phpから、開発版についてはhttp://snaps.php.net/からダウンロードできます。バージョン5.1をインストールしてみる場合は開発版のダウンロードページからソースをダウンロードしてください。
configure、make、make install
ソースを展開したらconfigureを実行します。configureには非常に多くのオプションがあるので、詳細については. /configures --helpを実行してください。今回は、Apacheのモジュールとして組み込む、日本語環境が使用できて、 PostgreSQLとMySQLが使用できるようにします。下の例はApache2がインストールされている場合のものです。
./configure --with-apxs2 --enable-mbstring --enable-zend-multibyte --with-pgsql --with-mysql
オプションとして--with-apxs2を指定してApacheに組み込むようにします。もしエラーが発生した場合はapxsが存在しない可能性があります。apxsはhttpd-develのパッケージをインストールすれば同時にインストールされます。apxsが存在するのにエラーとなっている場合は直接パスを --with-apxs2=/usr/sbin のように指定します。Apache2のバージョンによっては--with-apxs2とするとエラーが発生してしまい、--with- apxs2filterと変更するとうまく行くことがあります。なお、Apache1系列がインストールされている場合は、--with-apxs2の代わりに--with-apxsを指定してください。また、configureを実行する前にCFLAGSやCXXFLAGSを指定するとPHPの実行ファイルを最適化することができます(詳細については本誌第3章「パフォーマンス向上大作戦」をご覧ください)。
--enable-mbstring --enable-zend-multibyteは日本語環境を使用するためのオプションです。--with-pgsql、--with-mysqlはその名の通り、PostgreSQLとMySQLを使用するためのオプションです。こちらはパスを指定することもできるので、ソースからインストールしていて、パスを指定しなければならない場合には、きちんと指定しましょう。
configureが終了したら、あとはmakeを実行します。実行しているマシンパワーによってはかなり時間がかかることもあります。makeまでは rootで行う必要はありませんが、make installはrootで実行します。make installを実行したら、あとはphp.ini-recommendedを/usr/local/lib/php.iniにコピーします。ここから先はWindowsの場合と同じですので、Windowsへのインストールを参照してください。